本記事では、使っていて思わず家事が楽しくなる洗剤「ウタマロ」のブランド戦略の凄さと多くの生活用品系の会社様が参考になる仮説について解説しております。
【前提】洗剤市場のレッドオーシャン化と成長
①石鹸・洗剤市場の変化
→衛生意欲の向上や全体的に商品品質向上により、毎年洗剤・石鹸の需要は高まっている。
引用)経済産業省(石けんや洗剤、柔軟仕上げ剤の生産は、この約20年もの間、ほぼ右肩上がりで上昇;背景に製品の進化や清潔志向の高まりが垣間見える)https://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/minikaisetsu/hitokoto_kako/20200129hitokoto.html
②顧客ニーズの変化
→特筆すべき箇所としては、2011年に調査した際に、「洗剤を買い換えるときは、だいたい同じ銘柄を選ぶ」ひとが約3割だったのに対し、2019年調査時は約2割と競合他社の乱立でユーザーの商品選定に影響がでていることが伺える。
引用)【衣料用洗剤に関するアンケート調査】自分で洗濯する人のうち「液体洗剤・濃縮タイプ」使用者は6割弱。「液体洗剤・濃縮タイプ以外」「粉末洗剤」は各20%台で過去調査より減少傾向https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000769.000007815.html
【ウタマロの凄さ①】顧客満足度の高さ
食器や換気扇にこびりついた頑固な油汚れに悩む200名に聞いた調査では、人気ランキングに2位としてウタマロクリーナーがランクインしておりました。
【ウタマロの凄さ②】ブランドコンセプトの確立
ここで注目すべきポイントとして、ウタマロ≠石鹸の会社ではないということです。
実際、商品コンセプトで「頑固な汚れも簡単キレイ」と石鹸に限定していないことがわかります。
引用)https://www.e-utamaro.com/products
【ウタマロの凄さ③】顧客目線のコンテンツ提供で顧客とWinWinな関係に
上記のコンセプトやサイトイメージ・画像などから分かる通り、ウタマロのターゲット層は
『お子さんのいらっしゃる30代〜40代の主婦層(想定)』だと思われます。
随時開催しているキャンペーンでの現在のテーマ(2023年4月現在)は、「ワクワクを感じるショット」です。お子様がいらっしゃる主婦層に向けて、企画を通して新しい体験を提供してあげたい。そんな思いがキャンペーンにあり、ウタマロシリーズに共通するコンセプトとずれておりません。
引用)https://www.e-utamaro.com/photos
このように顧客視点も踏まえつつ、
株式会社東邦が顧客情報の獲得・LTV向上を起点としていることが伺えます。
【課題】第一想起にウタマロが入っていない
CMやプロモーションを全面に行っている企業「アタック」や「アリエール」に比べてウタマロは調査結果では、6位でした。まだまだ商品認知が足りていないことが伺えます。
引用)https://corp.supcolo.jp/laundry/
とはいえ、上記のように商品コンセプトの確立により、
どの施策を実施しても適切にアプローチできると考えます。
【今後】主婦層に「ウタマロ=頑固な汚れもかんたんキレイ」を定着させる
大々的なプロモーションを行うことが現実的ではないのであれば、Instagramを活用しブログ内容を転用させコンテンツ発信力を高めることが必須かと思います。
また、子育て系インフルエンサーや日々の裏技・お役立ち系アンバサダーに「ウタマロ」を使ってもらい盤石な基盤構築をすると良いと考えます。
最後に
いかがでしたでしょうか?他社とくらべ、施策が頭打になっている生活必需品系のマーケ担当の皆様、是非、上記を参考に自社のブランディング・マーケテイングに活かしてみてください!
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